リエゾン ー こどものこころ診療所 ー 1巻 あらすじ&感想
こんにちは、ひさmama です。
リエゾン ーこどものこころ診療所ー(1)【電子書籍】[ ヨンチャン ] 価格:671円 |
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あらすじ
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小児科研修医、遠野志保は遅刻や忘れ物、そしてうっかりミスを繰り返してしまいます。
ある日患者への薬の処方で規定の10倍の量を指示してしまい、患者を危険に晒しそうに。指導医からも小児科は諦めるように伝えられた志保。
その後の研修の受入れ先もなかなか決まりませんでした。唯一受け入れられたのは児童精神科。そこで精神科医、佐山卓と出会います。
志保は佐山に発達障害、ADHDだと指摘されます。そして様々な障害、環境を抱える子どもたちと出会い、向き合いながら、志保自身も自分自身と向き合っていくことになります。
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感想
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発達障害が注目されるようになってそれなりの時間が経ちました。少し前までは敷居の高かった児童精神科や療育センターも、わずかではありますが身近になってきた気がします。
ひさmamaは以前、発達障害をはじめ様々な障害を抱えたお子さんとご家族にかかわる仕事をしていました。
※「障害」の表記については様々なご意見、考え方があることも存じております。今回は作品に合わせて表記いたします。ご了承ください。
作品の主人公はADHD、そして育児放棄を受けて育ったという設定です。発達障害を疑われる子どもたちの行動には、いわゆる「特性」というものがあります。先天的な脳の機能障害である場合と、幼少期の愛着形成不全が原因になっている場合とがありますが、子どもたちの様子だけで区別するのは難しいです。愛着形成不全の子どもの行動特性は志保が指摘されたADHDの行動特性に似ているといわれます。その点を上手く表した設定だと思いました。今後の展開の中で活かされてくるのかな?
精神科医の佐山先生のキャラクターも良いです。子どもたちの抱えている困りごと、それにどのようにアプローチするか、柔らかく、でも率直に、スッと腑におちる感じ。先生自身も発達障害といいますが・・・?
これから様々な子どもや大人の事例に焦点をあてながら、メインキャラクターの掘り下げも行われていくのだと思います。
難しい題材ですが、どのような作品になっていくのか、とても楽しみです。
発達障害に関心のある人、仕事等で関わりのある人にはぜひ読んでほしいと思います。
現在3巻まで出ているので、また続刊についても読み次第書きたいと思います。
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試し読みは↑こちら↑からできます。
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